このセクションでは、VPC フローログを CloudWatch Logs に発行することについて紹介していきます。
IAM ロールの作成
VPC フローログを CloudWatch Logs に発行するためには、そのための権限が必要となります。その権限のロールを事前に作成します。
IAM のロールページを開き、[ ロールを作成 ] ボタンを押します。
信頼されたエンティティを選択するページで、以下を指定し [ 次へ ] ボタンを押します。
・信頼されたエンティティタイプ:AWS のサービス
・ユースケース: EC2
許可を設定のページでは、ここでは何も設定せず [ 次へ ] ボタンを押します。後で設定します。
名前、確認、および作成のページでは、任意のロール名を入力し [ ロールを作成 ] ボタンを押します。
正常であれば、この時点で新しいロールが作成されます。
作成された IAM ロールに、CloudWatch Logs にログを発行するための権限を付与していきます。
作成された IAM ロールをクリックし、許可のタブ画面で [ 許可を追加 ] – [ インラインポリシー作成 ] を選択します。
アクセス許可を指定のページで、p付与する権限のポリシーを定義し [ 次へ ] ボタンを押します。
アクセス許可を指定のページで、付与する権限のポリシーをJSON形式で記述し [ 次へ ] ボタンを押します。記述するJSON形式の内容は後述します。
※ ポリシーエディタに記述する内容
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"logs:CreateLogGroup",
"logs:CreateLogStream",
"logs:PutLogEvents",
"logs:DescribeLogGroups",
"logs:DescribeLogStreams"
],
"Resource": "*"
}
]
}
確認して作成のページで、ポリシー名を入力して [ ポリシーの作成 ] ボタンを押します。
正常であれば、この時点で IAM ロールの許可ポリシーが作成されます。
信頼関係のタグ画面を開き、VPC Flow Logs がロールを引き受けることができる信頼ポリシー(IAMロールを Assume するための権限)を作成していきます。
[ 信頼ポリシーを編集 ] ボタンを押します。
信頼ポリシーを編集ページで、信頼ポリシーをJSON形式で記述し [ ポリシーを更新 ] ボタンを押します。記述するJSON形式の内容は後述します。
※ 記述する内容
{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Principal": {
"Service": "vpc-flow-logs.amazonaws.com"
},
"Action": "sts:AssumeRole"
}
]
}
正常であれば、この時点で IAM ロールの信頼ポリシーが更新します。
CloudWatch Logs のロググループの作成
VPC フローログを送付する先となる CloudWatch Logs のロググループを作成していきます。
AWS マネジメントコンソールで CloudWatch リソースを選択し、CloudWatchのページで [ ログ ] – [ ロググループ ] を選択します。
ロググループのページで、 [ ロググループを作成 ] ボタンを押します。
作成するロググループ名を入力し、[ 作成 ] ボタンを押します。
正常であれば、この時点で ロググループが作成されます。
VPC フローログの作成
次に、VPC フローログを作成していきます。
AWS マネジメントコンソールで VPC リソースを選択し VPCページを開きます。フローログを作成したい VPC を選択し、フローログのタブ画面で [ フローログを作成 ] ボタンを押します。
フローログを作成のページで以下設定をし、[ フローログを作成 ] ボタンを押します。
・フローログの名前:任意な名前
・フィルタ:すべて(ここではすべてのトラフィックログを取得)
・最大集約間隔:10分間
・送信先:CloudWatch Logs に送信
・送信先ロググループ:先程作成したCloudWatch Logsのロググループ
・IAM ロール:先程作成した IAM ロール
正常であれば、この時点で フローログが作成されます。
ログの確認
CloudWatch Logs に送信されてくる VPC フローログを確認していきます。
CloudWatch リソースページで [ ログ ] – [ ロググループ ] を選択し、作成したロググループを選択します。
ログがあれば、ログストームとしてログが作成されます。ログはネットワークインターフェイス毎に作成されます。
作成されたログを選択すると、ログの詳細を確認することができます。
ネットワークインターフェイスについては、EC2 リソースで確認できます。